キモノで楽しむいろいろについて

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昨日は新宿から特急かいじに1時間ちょっと乗って、山梨に行ってまいりました。お天気もイイ感じにゴールデンウィークらしくなって、周りの景色ともどもとっても気持ちの良い1日となりました。

お邪魔したのは室町時代から続く由緒正しきお家で、広大な敷地の中にご当主みずからが設計図をひかれた茶室があって、そのまわりの庭園は、かの夢窓国師が造ったと言われていて、まぁいろいろとどんだけスゴいんですか!?というカンジのお宅だったのでございまする。ご当主は拓殖大学日本文化研究所 所長の井尻千男氏で、男たちの数奇の魂(清流出版)という茶の湯に関する著作もおありなのです。ハシヅメはそんなお席にお邪魔するには初心者も初心者、場違いもいいところのスットコドッコイで「ヤバいですよ~!表千家流の濃茶とかいただくの初めてですぜ!」と、往きの特急かいじの車中で懐紙の折り方やお茶碗の飲み口の拭い方を、同行者でアメリカから8年前にやってきたジョンさん(当日も難しいお点前を流れるようにこなした茶の湯上級者…)に即席稽古をつけてもらう始末。ジョンさんに笑顔で「ダイジョブ!」と言ってもらっても、一抹の不安を残しつつの現場到着だったのですが…。

そんなキンチョーも最初のウチだけで、すぐに井尻氏のお話に惹きこまれてしまって、
戦乱の世にあっての閉じられた空間である茶室での茶の湯とはどういう意味を持つものだったのか、茶道具とはどういうものなのかなど、お点前やお作法とは違う角度からのアプローチのお茶のさまざまなお話は、本当に楽しくて面白くてあっという間に東京に帰る時間になってしまいました。

帰京後、そんな心温まるおもてなしに感謝しつつ、[玉のり]は何ができるんだろうな~と思いを巡らしたりいたしました。

キンチョーしつつも、持参した井尻氏の著作にしっかりサインを求めてしまうという厚かましさ…!井尻氏はそんなハシヅメに、笑顔で達筆のサインをしてくださいました♪